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酸性雨は、空から降ってきますから、被害を防ぐのは難しく、地球上のさまざまなものに影響を与えます。そのひとつが森林への被害です。酸性雨は、葉っぱをきずつけ呼吸をできなくしてしまいますし、土にしみこんだ酸は、植物の栄養素であるカルシウムやマグネシウムをとかしてしまいます。さらに、植物の成長に必要な土の中の小さな動物も殺してしまうため、植物は栄養不足になり、病気になったり枯れたりしてしまうのです。
また、酸性雨は川や湖沼にも影響を与えます。魚のエサであるプランクトンや水生生物は、水の酸性化により生きることができなくなります。すると魚はエサが不足して死滅し、やがて湖には魚がいなくなり何もすめない湖になってしまいます。こういった湖は「死の湖」とよばれ、 ヨーロッパや北米では、数多くの湖が死の湖になってしまいました。さらに酸性雨は、森や湖といった自然だけでなく、人間がつくった建造物へも影響を与えています。酸は大理石やコンクリートなどもとかすため、世界の歴史的な建造物が、酸性雨によって壊れはじめているのです。
日本では20年ほど前から、ph=4〜5の降雨が観測されつづけていますが、今のところ欧米ほどの深刻な被害は出ていません。しかし、このまま酸性度の強い雨が降りつづけると、30年後には湖沼の酸性化がはじまるといわれています。ですから今後は、雨が酸性になりすぎないように、原因となる物質を減らして酸性雨をなくし地球を守っていくことが大切です。 |
降りはじめの雨には要注意!
降りはじめの雨には、大気中の汚染物質が多くとけ込んでいるため、酸性度が高くなっています。しかし降りはじめてからしばらくすると、酸性度はだんだん低くなってきます。ですから、降りはじめの雨には注意が必要です。 |
酸性雨がおよぼす影響はほかにもあるの?
植物プランクトンが異常発生して、魚が窒息死する“赤潮”という現象は、通常、工場や家庭からの排水が湖や海に流れ込み、栄養を大量にふくんだ状態になることで発生します。しかし、この赤潮が発生する原因に、酸性雨にふくまれる窒素化合物が関係しているともいわれています。 |
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